ヒトは起立すると重力の影響により血液が下肢に貯留します。下肢静脈から心臓に送られる血液が減少することにより、心拍出量が減少し、瞬間的に血圧は陰圧になります。その後、秒・分単位で恒常性を維持します。自律神経機能検査装置”きりつ名人”はこの原理を利用し、自律神経機能を評価します。

◆起立時の心拍数の反射は年齢と強い負の相関

きりつ名人の約5000データから心拍数を分析すると、安静時の心拍数は年齢との相関は強くありませんが、起立時の心拍数の反射は年齢と強い負の相関を示します。

このことからも起立負荷による自律神経機能評価は理に適っているといえます。

安静時 起立時心拍数 年齢

きりつ名人検査に適したデータ採取するために

起立負荷試験に特化した自律神経機能検査装置”きりつ名人”に適したデータを採取するために、ECG波形安定チェック機能を搭載します。(9月リリース予定)

心拍変動解析は心電図のR-R間隔の変動から求めます。
通常の心電図解析とは異なり、R波をいかに精度よく採取するかということが重要です。
そのためにECG波形安定チェック機能を搭載します。

➀ECG信号レベルチェック
➁心拍安定チェック
➂整脈・不整脈チェック    ➀~➂全てOKの時自動測定開始

データ安定チェック画面説明画面

 

➀きりつ名人測定に適したECG信号レベルチェック
◆ECG信号を1000㎐で採取
きりつ名人の新バージョンではR波の信号をより精度よく採取するために、波形情報を1000㎐で採取・保存します。1000Hzでデータ採取する重要性
◆R波の高さが十分であること
心臓の電気軸に沿って電極を装着すると(第Ⅱ誘導)、波形の振幅が大きくなります。
起立をすると横隔膜が下がり心臓が縦位置になります。
心臓の電気軸が変わることで、第Ⅰ誘導ではR波の検出が難しくなることがよく起こります。
第Ⅱ誘導では安定したR波を検出することが可能です。
新バージョンでは、測定開始前にRの高さが十分であるかどうかのチェックをします。

●第Ⅰ誘導と第Ⅱ誘導の違い 心臓電気軸との関係

Ⅱ誘導Ⅰ誘導の違い電気軸との関係

●起立すると心臓の電気軸が変わる起立時心臓の電気軸
➁安静状態から検査を開始するために 心拍安定チェック
◆心拍が安定してから測定開始
➂整脈・不整脈チェック
不整脈時には、時間領域解析・周波数解析を行いません。
ローレンツプロット・ヒストグラム(心拍リズム・R-R変動率)表示にて心拍リズムをリアルタイム確認できます。
波形情報は自動保存され、後からの確認も可能です。