第8回臨床自律神経機能Forum
今年で8回目の開催となりました臨床自律神経機能Forumですが、今回はこれまでの医療従事者、研究者の方を対象とした内容と、新たに、健康経営と自律神経というテーマで企業・健康経営に興味のある方を対象とした内容を2日間にわたり開催します。
第8回臨床自律神経Forum開催によせて
このたびは臨床自律神経Forumが第8回目の開催を迎えるとのこと,誠におめでとうございます。COVID-19という人類が初めて経験するウィルスの感染症が日本列島において4年間の長きにわたり大流行した中でも毎年欠かさずに本フォーラムが開催されてきたのは,ひとえに株式会社クロスウェルの藤井智恵子社長とスタッフの皆様のご努力の賜物と感謝いたします。
このフォーラムでは臨床医学,基礎医学,東洋医学,さらには一般企業において自律神経機能の研究に携わる様々な方々からの研究発表があり,毎回新しい知見を学ぶことが出来るとともに,研究に対する新たな視点や着眼点に気付かされることもある大変有意義な会であり,私も毎年参加させて頂いております。
さて,昨今「レジリエンス」という言葉を盛んに耳にします.元々は物理学用語で,圧力が加わると柔軟に受け流し圧力が去ると元の形状に戻る力を指します.自律神経の領域では,主にストレスに対する自律神経の応答や精神面での対応力として用いられるようです.ところが最近この言葉が独り歩きし,“元に戻る力”という部分が省略され,疾病や外的ストレスに対する抵抗力や予備能という意味で使わる場面を見かけるようになりました.そうであるならば,無理に専門用語を使わず,単に抵抗力や予備能という言葉で表せばよいと思います.「臨床自律神経Forumは持ち前のレジリエンスによりコロナ禍はWEB開催で乗り切り,その後は無事に元の現地開催の形式で第8回目を迎えることが出来た」:これなら正しい「レジリエンス」の使い方でしょう。
帝京大学医学部脳神経内科 客員教授
医療法人社団正慶会栗田病院 理事長
栗田 正
開催概要
■日時
・1日目 健康経営 日時:2024年11月29日(金) 14:00~17:00(受付13:30)
・2日目 日時:2024年11月30日(土) 13:30~17:1 0(受付13:00)
■会場
川崎市産業振興会館 神奈川県川崎市幸区堀川町66−20
■共催
・臨床自律神経機能Forum・公益財団法人川崎市産業振興財団・公益社団法人川崎市看護協会・公益社団法人川崎市医師会**・川崎市内科医会**・株式会社クロスウェル
■協賛
株式会社エー・アンド・デイ 明治安田生命保険相互会社 川崎支社*
■参加費 2000円
共催・協賛:*11月29日のみ **11月30日のみ
1日目 11月29日(金) プログラム (健康経営テーマ)
開会のあいさつ
14:00~14:10
鈴木毅 様(公益財団法人川崎市産業振興財団 理事長)
堀田彰恵 様 (公益社団法人川崎市看護協会 会長)
講演
14:10~14:55(うち質疑応答5分)
●「働く人のメンタルヘルス~「ストレス一日決算主義」のすすめ~」
山本晴義先生(横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター センター長)
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リフレッシュ体操
14:55~15:15
●「こころのちょこトレ」体操
講師 井上恵子先生
講演
15:15~16:00(うち質疑応答5分)
●「企業の健康経営実現に貢献するレジ活(レジリエンス評価システム)について」
萩原圭祐先生(大阪大学先進融合医学共同研究講座 特任教授)
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健康経営認定支援サービスご紹介&体験コーナー&交流会
16:00~17:00
●体験コーナー
●交流会・名刺交換会
2日目 11月30日(土)プログラム
講演
13:30~14:35 講演:第1セッション
座長 高田正信先生(富山西総合病院)
●「就学困難(不登校)学生における自律神経動態と東洋医学的治療」(13:35-14:05)
伊藤 剛先生 (北里研究所病院漢方鍼灸治療センター 北里大学客員教授)
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●「スマートウォッチを用いた心拍変動解析による心理状態の見える化 -健康経営やアスリートの心理コンディションへの応用-」(14:05-14:35)
大川原 洋樹先生 (慶應義塾大学医学部 整形外科教室 特任助教)
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こころのちょこトレ体操
14:35~14:40
講師 井上恵子先生
講演
14:40~15:20 講演:第2セッション
座長 早野順一郎先生(名古屋市立大学大学名誉教授
㈱ハートビートサイエンスラボCEO)
●「緩徐な呼吸調整の練習が自律神経活動に及ぼす影響」(14:40-15:20)
榊原雅人先生 (愛知学院大学 心理学部心理学科 教授)
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ポスター掲示
15:20~16:20 ポスター展示、体験及び交流会
●「心拍数・心拍変動解析からみた「競技かるた」の競技特性」
塚元葉子先生 (羽衣国際大学 人間生活学部 食物栄養学科 教授)
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●「健康女性における月経周期に伴う自律神経活動の変動の検討」
露木香先生 (京都大学大学院医学研究科 婦人科学産科学)
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●「ウェアラブルデバイスを用いた自律神経機能から捉えたPMSの評価と症状緩和の試み」
甘利裕邦先生 ( 特定非営利活動法人 日本臨床研究支援ユニット (J-CRSU) 理事長)
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●「きりつ名人を用いて測定した自律神経と緑内障性視野障害の関連 東北大学病院健診サテライトと予防医療&ヘルスケアの実現」
山田百合菜先生(東北大学医学部眼科)
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●「歯科治療時におけるアルコール関連障害群患者の自律神経解析」
井上裕之先生 (久里浜医療センター・神奈川歯科大学障害者歯科)
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●「自律神経活動の視覚的フィードバックにより動機付けられた成人期勤労者の健康行動は、継続性がみられるか?」
酒井 博美先生 (東京福祉大学短期大学部 准教授)
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●「新卒看護師における就職後の起立性調節障害の変化と自律神経機能,ストレス, 抑うつ症状の関連」
川井美緒先生 (和歌山県立医科大学保健看護学部 講師)
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●「きりつ名人®を用いた体位性頻脈症候群の評価を行った低髄圧による頭痛の1例」
光藤 尚先生(埼玉医科大学 脳神経内科 助教)
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体験コーナー&交流会
講演
16:20~17:00 講演:特別講演
座長 栗田正先生 (帝京大学医学部脳神経内科 客員教授
医療法人社団正慶会 理事長)
●「こころとからだの訴えとしての痛み―最新痛み脳科学がもたらしたパラダイム・シフト」
加藤総夫先生 (東京慈恵会医科大学 痛み脳科学センター 特任研究員 名誉教授)
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閉会挨拶
17:00~17:05
出川寿一先生(川崎市内科医会幹事・宮前平健栄クリニック院長)