起立時の交感神経の亢進は血中にアドレナリンを大量分泌血中にアドレナリン分泌

交感神経の亢進は、副腎髄質のカテコラミン(アドレナリン80%・ノルアドレナリン20%)分泌を促進します。
安静時の血中カテコラミンは微量ですが、交感神経亢進により大量に放出され、血液を介して全身に交感神経の大きな影響を与えます。

α受容体やβ受容体に作用することで器官は興奮状態に

交感神経はα作用とβ作用に大きく分けられます。α作用は末梢血管の収縮に大きく働き、β作用は心拍数の増加、冠動脈の拡張、骨格筋の拡張、気管支の弛緩、血糖の増加などに大きく働きます。血中カテコラミンの大量分泌は、闘争・逃走本能に備えた状態、運動に適した状態に迅速に心身をコントロールします。

立位時 交感神経亢進・副交感神経抑制解除(自律神経反射

立位を続けると、抗利尿ホルモンの働きにより循環血液量が増加します。自律神経は、血圧が高くなって作動する圧受容器信号を受けて、交感神経抑制、副交感神経亢進という信号を出し、起立直後の状態から立位に適した状態にします。また、中枢の闘争・逃走本能も解除され、自律神経は交感神経亢進、副交感神経抑制という信号を解除します。

自律神経反射 座位―起立―立位

自律神経反射 座位―起立―立位

アドレナリン コリン作用