コロナ発症時の心拍変動解析・PVT名人例
新型コロナウィルスお盆明けに流行ピーク?例年、お盆明けに流行のピークを迎えている」としていて、マスクの着用や手洗い・うがいなど、基本的な感染症対策を引き続き徹底が呼びかけられています。今回はこのお盆休みにコロナウィルスに発症した人の1例ですが、心拍変動解析結果を、スマートウォッチによる超短時間心拍変動解析「こころの旅」と、リアルタイム解析「Reflex名人」と、「きりつ名人」、集中・覚醒度評価ツール「PVT名人」で測定結果をご紹介します。
コロナ発症前と発症6日間の朝の”こころ”は
コロナ発症前後の朝の「こころの旅」の結果です。
コロナ発症時の朝は37.8度、その後39.2℃の熱。3日間、カロナールを服用。
今回の症例では、コロナ発症時、高熱・咳・だるさなどの症状があり、朝の”こころ”は交感神経が高く、心拍が速い傾向がみられます。
39度以上で薬を服用している時の”こころ”は
「こころの旅」では気軽に、今の状態をチェックできます。また同日は2Dグラフ(自律神経活動、交感神経活動)をプロットします。朝だけでなく、気になった時に測定した結果例です。
Reflex名人測定してみると・・・・・
2日目と7日目をReflex名人での測定とFreeStyleリブレで測定したグラフです。2日目はまだ37.9~39℃でカロナールを服用。どちらも基本臥位。
PVT名人で測定してみると・・・・・
コロナ発症10日後、発熱はないが、まだなんだかだるく、たまに咳き込む中、PVT名人で測定。(5分間)コロナ罹患前のデータと比較してみました。コロナ発症から10日後ですが、自覚症状として、だるさがあり、VASでは肉体的にも精神的にもまだ疲れを実感しており、PVTでの反応時間も遅く、ばらつきがみられます。
比較対象とした、コロナ罹患前のデータは精神的、肉体的ストレス度のVASは約30%。(100%が最大にストレスを感じる)。発症10日目にPVT名人で測定した時は肉体的75・精神的69%。
●Number of lapses(times):RT≧500 の回数。TO 判定を含む
タイムアウト (TO) :クリックされずにカウントアップが終了した場合はタイムアウトと判定
●RT:Reaction Time カウントアップ開始からクリックするまでの時間 (ミリ秒)
PVT名人では、Mean 1/RT(/s)・Slowest 10% RT(ms)などの出力も可能です。
きりつ名人で測定してみると・・・・・
コロナ発症5日目。まだ熱は38℃。カロナールを服用。コロナ発症9日目で熱はないが体がだるい時にきりつ名人で測定した結果です。
5日目はまだ熱もあり、心拍が速く、自律神経活動が低下し、交感神経活動の亢進、副交感神経低下、反射過剰がみられる。
コロナ発症の月 こころの旅に特徴はある?
AppleWatchの心電図波形を活用した超短時間心拍変動解析「こころの旅」ではその時の結果、週レポート、月レポートがメールで届きます。
1例ですが、コロナ発症の月(月の半ばに発症)のレポートです。
1か月平均でみても心拍が速く、交感神経が高めの傾向があることがみられます。