心身の不調により休職・通院している方の測定データと、自治体職員を対象とした測定データを用いて、起立時の自律神経反応が休職リスクやメンタル不調の兆候と関連しているかを明らかにすることを目的に分析しました。
結果、
・起立時の自律神経反応(起立ー安静CVRR)が1.0以下の場合、休職リスクが20%以上。
・0以下の場合、リスクはさらに増加し23.8%以上の傾向が確認されました。
また、この傾向は症例(うつ軽症)とも一致し、メンタル不調の早期発見に有用な可能性が示されました。

きりつ名人を用いた測定は、健康経営の実践や個人の健康管理において重要なツールとなる可能性があります。ぜひ「プレゼンティーイズムの可視化」や「不調の早期発見」の研究に、定期的な測定を取り入れてはいかがでしょうか?


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データ分析

1. 今回のデータ概要 データから見える健康リスク

  • 対象者数:
    • 休職者: 17名
    • 通院者: 11名
    • 勤務者: 238名(通院の有無は未確認)
  • 測定内容:
    • 起立時の自律神経反応(起立ー安静CVRR)を評価。

2. 解析手法 起立時の反応に注目した解析

  • データ分類:
    • 休職、通院、勤務の3群に分類。
  • 統計的有意差の検証:
    • グループ間の違いを確認するため、統計的に差があるかを検証しました。
  • 休職リスクの評価:
    • 休職・通院を「休職リスク」と定義。
    • ロジスティック回帰モデルにより、起立時の自律神経反応力(起立ー安静CVRR)と休職リスク確率の関係を定量的に評価。

3. 解析結果 結果が示す休職リスクの兆候

  • 起立時の自律神経反応力(起立ー安静CVRR)の低下が、休職リスクに統計的に関連がみられます。
  • 症例(うつ軽症者)とも一致し、メンタル不調の早期発見に有用な可能性がみられます。