きりつ名人を使用した論文
いとう耳鼻咽喉科 伊藤宏文先生の 「上咽頭擦過療法(EAT)が自律神経系活動に及ぼす経時的効果」が自律神経学会誌(Vol.61 No.2)に掲載されました。本研究はリアルタイム心拍変動解析きりつ名人を活用されています。
抄録:慢性上咽頭炎に対して上咽頭擦過療法(EAT)が行われている。 EATが自律神経機能に及ぼす経時的効果の検討を行なった。 慢性上咽頭炎39名に能動的起立試験を行い, 心拍変動解析を行った。 起立試験は安静座位時をphase 1, 起立時をphase 2, 立位時をphase 3, 着席座位時をphase 4とした。 評価項目としてHR, CVRR, ccvHF, L/H, SBP, MAP, DBPを4つのphase毎に求めた。治療開始前と治療後を比較して統計学的検討を行なった。 結果, EATの経時的効果として副交感神経活動の抑制が認められた。 血圧変動の比較からEATには圧受容器反射を改善して血圧の恒常性を保つ作用があると考えられた。EATによる自律神経刺激作用と免疫刺激作用は, 相互に影響を及ぼしあい, 効果を発現していると考えられた。