最近、心拍変動・起立負荷等を活用した認知症に関する海外論文・発表をよく目にするようになりました。

心拍拍変動解析により、自律神経の情報のほか、認知系機能、意欲系機能、情動・身体系機能の情報が得られます。

今回きりつ名人 認知症研究用画面を開発しました。アルツハイマー病の特徴である、コリン作動機能障害・レビー小体型認知症の特徴である、カテコラミン機能低下が一目で確認できます。

【きりつ名人 認知症研究用画面説明】 認知症画面1 
アルツハイマー型認知症の例
コリン作動性分をあらわしているHF成分が極端に低下しているときは赤色で表示。平均値だけなく、1拍ごとの結果もレベルで表示されるため、アルツハイマー型認知症の特徴である、アセチルコリンの減少の様子が一目でわかる。
  レビー小体型認知症の例
起立時LF成分の低下から、レビー小体型認知症の特徴であるカテコラミン機能の低下を評価。HF同様、1拍ごとの結果もレベルで表示されるため、起立時の変化の詳細も一目でわかる。
レビー小体型 特徴付
アルツハイマー コリン作動性
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