降圧薬で血圧は下がった ― その反応の質を起立負荷負荷から考える― ある50代の一例 ―

【症例背景】

・50代の一例
・降圧薬(アムロジン)服用開始後の経過
・毎朝、同一条件で測定
・測定:きりつ名人

起立反応に表れる「自律神経の対応力」

降圧薬の服用を開始し、安静時の血圧は下がってきています。
一方で、起立時の反応には日による違いがみられました。

起立という動作は、循環調節にとって比較的大きな負荷であり、
その瞬間に、血圧・心拍・自律神経活動がどのように切り替わるかは、
その時点の自律神経の「対応力」を反映していると考えられます。

本症例では、起立反応が日によって異なっており、
その変化は、身体の自覚症状がはっきりする前の段階から現れているように感じられました。

起立反応は、その時の心身の状態を早期に捉える手がかりとなる可能性があります。

図 交感神経指標・きりつ名人測定結果例

この症例では、安静時の指標が大きく変わらない日でも、起立時の自律神経反応に大きな変化がみられました。

本稿では、とくに起立前後の ccvL/H の変化(ΔccvL/H)に注目します。

図 安静時は標準、起立時に現れる交感神経反応の遷延の例

この症例では、安静時には標準的な自律神経バランスを示していましたが、
起立時には交感神経の反応が遷延し、負荷に対する対応力の低下が示唆されました。

起立反応は、その時点の「自律神経の対応力」を映し出す負荷試験であり、日常の測定では見えにくい変化を捉える手がかりとなる可能性があります。

この症例について他の角度から

👉降圧薬服用後、血圧は下がってきた

👉その降圧の質を血圧の起立反応から考える

👉安静時の血圧と心拍でみる


👉夜間血圧は低下していた ― そして朝方にみられた自律神経の変化

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