入浴条件を変えた際の、起立時反応の記録(同一被験者)

日常的な行為である入浴は、体温調節や循環調節、自律神経調節が同時に関与する負荷条件でもあります。今回、同一被験者において、入浴条件を変えた際の心拍および心拍変動を連続的に記録しました。

背景説明

  • 被験者:50代女性

  • 服薬状況:降圧薬(アムロジピン)服用開始後

  • 測定:心拍・HRV連続記録(Reflex名人)、入浴後に起立負荷測定(きりつ名人)

測定条件

条件1

  • 33℃の浴槽に5分間入浴

  • その後、湯を足しながら42℃まで温度を上昇

  • 合計入浴時間:約20分

  • 入浴中は体動なく安静

条件2

  • 40℃の浴槽に20分間入浴

  • 入浴中は体動なく安静

観察された事実

入浴中の記録

  • 条件1では、入浴開始から温度上昇に至るまで、心拍およびHRV指標に時間的変化が認められた

  • 条件2では、入浴中を通して心拍が比較的高い状態で推移した

入浴後・起立時の記録

  • 条件1では、起立直後に心拍の上昇が一時的に遅れるように見える反応が記録された

  • 条件2では、起立に伴い心拍は速やかに上昇した

条件1(図1)
33℃から温度を上げながら20分間入浴した際の心拍・HRVの連続記録、入浴後の起立反応

条件2(図2)
40℃で20分間入浴した際の心拍・HRVの連続記録と、入浴後の起立反応

同一被験者・同一測定条件での記録において、入浴条件の違いにより、起立時の反応が異なって見えました。なお、両条件とも入浴時間は同程度であり、入浴中の体動はありませんでした。

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