呼吸は心拍を変える
今話題の「鬼滅の刃」では全集中の呼吸など様々な呼吸法があるとか。
全集中の呼吸の正確な方法は明らかにされていないそうですが、今回、次のように腹式呼吸を意識した時の心拍変動解析の変化を見てみました。
口をおちょぼぐちにし、5秒程度、細く遠くに、下腹をへこます感じで息を吐き出す
3秒くらいかけて下腹を膨らます感じで息を吸い2秒くらい息を止める
という呼吸を3分行いました。
結果、心拍数は大きく変化し、LF成分、自律神経活動のCVRRも大きく変化しました。
今回の呼吸は分9回以下であるため、通常HF成分にのるというわれてる呼吸の周期がLF成分ののっているというのが、経時パワースペクトルグラフにもよく表れています。そのため、LF/HFを交感神経指標として用いるには注意が必要です。
今回の呼吸では1呼吸ごとに心拍は大きく変化しています。20拍近くの変化をもたらしている場合もあります。また血管緊張変動成分 LF成分(低周波)の活性化が見られます。