実験:食塩摂取による自律神経反射
塩を意味する英語”ソルト salt”はラテン語で「塩」を意味する”sal”から来ていて、この言葉は「サラダ」や「サラミ」、果てには給料を意味する「サラリー」の語源となりました。人間の身体には、塩分が大量に含まれており、不足すると腎機能不全に陥ったり、筋肉が痙攣したりし、脱水症状に陥ります。逆に多く摂り過ぎても、肝機能障害が起ったり、カリウム不足による心臓の機能が麻痺することがあります。(ナトリウムを放出するにはカリウムの働きが必須なので)適切な塩分摂取が必要だといわれている塩。今回は塩を摂取した時自律神経反射がどうなるか、Reflex名人(リアルタイム自律神経反射ソフト)で測定してみました。
■食塩摂取による自律神経反射例
Reflex名人で測定すると、塩をなめた瞬間から、交感神経が緊張し、自律神経活動も活性することがわかりました。ただし反応は人によって異なるようです。
この反応が食塩のナトリウムによるものか、食塩の辛みなどの刺激によるものかは、今回の実験ではわかりません。ただし、同様に砂糖をなめたところ、自律神経の変化はありませんでした。なめるという行為による自律神経反射(体性-内臓反射)ではないと思われます。
(今回は塩化ナトリウム98%の塩で実験してみました。)
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